コンサルに転職すると失うもの

少しネガティブな表現のタイトルになってしまいましたが、事業会社からコンサルに転職した私が感じる「コンサルに転職すると失うもの」についてお話したいと思います。

  • まず1つ目が、「その事業会社における社歴がなくなる」こと。これが一番大きいと思います。今は出戻り採用なども一部の会社では行っていますが、多くの会社は一度辞めた社員に対する扱いは厳しく、基本的には再度採用することはないでしょう。出戻り採用を取り入れている会社であったとしても、新入社員から継続して勤務している社員と同等に扱ってくれるかどうかは不明です。もちろん、出戻ってからも一社員として普通に勤務したいということでしたらそれでも十分かと思いますが、「役員や経営層を目指したい」という人にとっては、一度社歴がリセットされることは大きなビハインドとなります。
  • 失うものの2つ目は、「若い頃の時間」です。事業会社からコンサルに転職する理由の一つとして、ロジカルシンキングのような、いわゆるコンサルスキル的なものを習得したいというものが多いかと思います。個人的には、そのようなスキルはコンサルに行かずとも習得できると思っていますが、事業会社にいる方から見ると(私自身もそうだったのでよくわかるのですが)、コンサルティングファームに転職して実際に働かないと身につかないように感じてしまうのです。
  • 私はコンサルティングファームに10年以上いますので、コンサルの育成スタイルや成長スピードを把握していますが、私から見るとコンサルティングファームの育成が効率的とは思っていません。もちろん研修や、様々なスキルアップに関する自己研鑽の補助となるツールはありますが、基本的にはOJTです。徒弟制で、労働時間の長さが成長速度にほぼ比例すると言っていいでしょう。
  • さて、事業会社にいたときに、コンサルに転職して身につけたいと思っていたスキル群をマスターするまでに、どのくらいの期間コンサルティングファームで働く必要があるでしょうか。個人的な経験から申し上げると、
    • 3年では微妙に足りず、早くて4年、一般的には5年必要です。
  • でも若いうちの5年って、かなり貴重ですよね。もし20代後半でコンサルに転職したとして、コンサルティングファームでそれなりに経験を積むのが30代前半になります。30歳で転職した場合は35歳までかかります。この期間をどう捉えるかです。
  • 最後に3つ目、「ワークライフバランス」です。これはコンサルティングファームに就職しようとすると皆が気にするところかと思います。やりようによってはバランスは保てるのですが、少なくとも前述したような入社後5年間では、とてもではないですがこのバランスをとるのは難しいと思います。(ワークライフバランスを強く主張すれば、そのような働き方もファームによってはできるかもしれませんが、その場合は成長スピードが遅くなり、5年のはずだった修業期間はさらに延びることになります。これでは本末転倒ですよね)

ここまで、コンサルに転職すると失うものというテーマでお話してきました。事業会社とコンサルの両方を経験した私としては、コンサルティングワークのエッセンスだけを身につけ、その実践は事業会社での実務で行うほうが良いと思っています。私がこのサービスを立ち上げたのもそのような考えに基づいています。皆さんが今所属している会社を辞める必要はありません。社外で少しお勉強しましょう。そして、そこで学んだことを今の会社の仕事で実践しましょう。それで十分だと思います。

「進化工房」では、現在働いている会社でさらに活躍できるよう、様々な悩みを解決するお手伝いをしています。お悩みがあれば、ぜひご連絡をいただければと思います。

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